葬儀の基本がわかるQ&Aガイド
葬儀は、日常的に行われるものではない特別な儀式です。大切な方を亡くし、心の動揺がある中で進めることになるため、疑問や不安を抱くのは自然なことです。 ここでは、葬儀についてお客様からよくいただく質問をまとめました。 その他にもご不明点や気になることがございましたら、どうぞお気軽にティアまでご相談ください。
喪主・ご遺族の方
喪主・ご遺族の方Q&A
- 身内が亡くなったら、まず何を準備すれば良いでしょうか?
- 葬儀の日時と場所、形態はどのようにして決めるのでしょうか?
- 喪主になる人は決まっているのでしょうか?
- 故人の好きだった花で祭壇を飾る事はできますか?
- 無宗教で葬儀をしたいのですが、どうすれば良いでしょうか?
- 訃報を伝える範囲やタイミングは?
- 死亡届けの手続きは、どうしたら良いでしょうか?
- 寺院との付き合いがないのですが、葬儀の時どうすれば良いでしょうか?
- お布施はいくらぐらい包めば良いでしょうか?
- 自宅に故人をつれて帰れないのですが、お葬式までどうしたら良いでしょうか?
- 棺に納める遺愛品は何を入れれば良いでしょうか?
- 供花の名札の順番にきまりはあるのでしょうか?
- 会葬者への挨拶は何を話せば良いでしょうか?
- 葬儀社は、どんなことをしてくれますか?
- 葬儀の返礼品が余ったら、引き取ってくれますか?
- 喪服は、レンタルできますか?
- もしもの時は深夜でも対応してくれますか?
- 葬儀の後のことも相談出来ますか?
- なぜ葬儀を行うのですか?
- 家族葬を行う際に注意することはありますか?
- 葬儀参列者数の予想の仕方はありますか?
- 会葬御礼と香典返しは違うのですか?
- 葬儀費用の注意点は、どんな所ですか?
身内が亡くなったら、まず何を準備すれば良いでしょうか?
近親者への連絡、葬儀社への連絡のほか、遺影写真の準備や、死亡届などの手続きが必要です。火葬場予約手続きに関しては葬儀社が代行してくれることが多いので、その間に遺族で喪主をはじめとする主な役割を決めておきましょう。
葬儀の日時と場所、形態はどのようにして決めるのでしょうか?
死亡当日または翌日に通夜、その翌日に葬儀・告別式・火葬・初七日法要を行うのが一般的です。亡くなられた翌日に必ず通夜を行う決まりはないので、故人の宗旨・宗派や遺族の希望、火葬場の空き状況や寺院等の都合などを考慮して決めるのが良いでしょう。
喪主になる人は決まっているのでしょうか?
喪主は遺族の代表として弔問を受ける役目があるため、故人と最も近い人が務める場合が多く、一般的には配偶者、配偶者が死亡している時や高齢の場合は同居している子供、というように考えられていますが、あくまでも一般的な順序ですので状況により変更してもかまいません。
故人の好きだった花で祭壇を飾る事はできますか?
最近のお葬式では、祭壇に色とりどりのお花を飾ることが多くなってきました。
故人の好きだったお花や故人の人柄が偲ばれるお花など、様々なアレンジもできますので、遠慮なくご相談ください。
無宗教で葬儀をしたいのですが、どうすれば良いでしょうか?
最近では無宗教で葬儀を行う方が増えてきました。
無宗教の葬儀の場合、普通の葬儀と形態が異なるため、どうしたら良いか不安な方も多いようですが、ティアではたくさんの無宗教葬の経験がありますので、安心しておまかせください。
ただし菩提寺のある方は、あらかじめお寺様にご相談をしておくことも大切です。
死亡届けの手続きは、どうしたら良いでしょうか?
死亡届は、親族・同居者・家主・地主・家屋管理人・土地管理人・後見人・保佐人・補助人・任意後見人のいずれかが、死亡の事実を知った日から7日以内に行います。死亡届の提出先は死亡者の死亡地、本籍地又は届出人の所在地の市役所、区役所又は町村役場となります。届出の際、病院で発行してもらった死亡診断書(死亡検案書)が必要となります。
寺院との付き合いがないのですが、葬儀の時どうすれば良いでしょうか?
まずは故人に関わりのある宗旨・宗派を確認しましょう。寺院との付き合いが無かったり菩提寺が遠方の場合は、その点を事前に確認したうえで、近くの寺院(故人の関わりのある宗旨・宗派)に依頼すると良いでしょう。
お布施はいくらぐらい包めば良いでしょうか?
お布施の金額は、宗旨宗派や、そのお寺様との関係によって異なります。一概にどのくらい包めば良いかお答えはできませんが、ご遺族様の負担にならないよう、状況に応じたアドバイスをさせていただきます。
自宅に故人をつれて帰れないのですが、お葬式までどうしたら良いでしょうか?
マンションなどの場合、エレベーターに棺が入らなかったり、賃貸マンション等では家主がご遺体の搬入をお断りすることもあるようです。
そのような場合、ティアの会館でご遺体の安置場所を確保することも可能ですので、一度ご相談ください。
棺に納める遺愛品は何を入れれば良いでしょうか?
故人が生前愛していたものを納めましょう。ただし金属製品やガラス類などは焼け残ったり遺骨に付着するため好ましくありません。遺族としては多くの遺品を持たせてあげたいでしょうが、遺愛品を多く残し、故人を偲ぶようにしましょう。
供花の名札の順番にきまりはあるのでしょうか?
一般的には身内が先で、会社関係や友人などはその後になります。なお、身内の順番に関しては「子供」「孫」「故人の兄弟」「配偶者の兄弟」と、故人と直接血縁関係にある人を優先し、喪主は名札を出しません。
葬儀社は、どんなことをしてくれますか?
葬儀に関するすべてをお手伝いします。
病院からの搬送、ご遺体の処置、打ち合わせ、式場・火葬場の手配、祭壇など会場の設営、料理・返礼品の準備、参列者のご案内など、葬儀に関するすべてを行います。納得のいく葬儀を行うためには、お客様と葬儀社とのコミュニケーションも大切になりますので、どんな小さなことでもご相談ください。
なぜ葬儀を行うのですか?
葬儀は大きく分けて3つの側面をもっています。
まず、故人の霊を慰め供養するという宗教儀礼としての側面、次にご遺体を火葬するという物理的な側面、そして故人と関係のあった方々へお知らせし、お別れしていただくという社会的な側面です。 しかし、葬儀を行うのはその3つの要素を満たすためだけではなく、悲しみを乗り越えるための大切なプロセスでもあります。
ご遺体を荼毘(だび)に臥すことによって大切な人が亡くなったことを現実として受け止め、故人の霊を慰め供養し、集まった親族や友人と悲しみを共有し、慰め合うことによって心がケアされていきます。 葬儀という儀式を行うことで、死という大きな変化を受け止めて区切りをつけ、新しい生活への一歩を踏み出す足がかりとなるのです。
家族葬を行う際に注意することはありますか?
故人の意思を受けて家族葬を行ったところ、お礼状や香典返しの準備もできていないまま、葬儀後に参加できなかった人たちがお参りのために頻繁に自宅へ訪問され、断ることもままならない状態が長く続いてしまうというケースもあります。
ティアでは、歩まれた人生やご家庭を取りまく環境によっては家族葬が適さない場合もあることをご説明しています。本人・親族・会社・近隣・友人・趣味活動まで、家族葬に適しているかを確認し、しっかりと適切なアドバイスをさせていただいた上での家族葬を行っています。
葬儀参列者数の予想の仕方はありますか?
年賀状の数や携帯電話の登録数などから、ある程度の目処をつけていきます。また、親族、友人関係、仕事関係、ご近所様、喪主の仕事関係、習い事関係、子供の関係と、それぞれの角度から予測していくと具体的に見えてくると思います。
人数や場所により、葬儀社の対応させていただくスタッフ数や備品類の用意が変わりますので、最低限必要な費用や物品を正確に割り出すためにも、しっかりとご考慮いただく事がポイントです。
家族葬について
家族葬Q&A
家族葬とは?
家族葬という言葉から、親族だけしか参列できないようにも思われがちですが、故人と生前親しかったご友人を呼んでも構いません。家族葬では規模が小さいことから参列者の接待に追われることなく、故人と最後のお別れに時間をかけることができるという特徴があります。
密葬とは何が違う?
葬儀の中には「密葬」と呼ばれるものがありますが、家族葬とは種類が異なるので注意しましょう。
例えば「社葬、お別れの会、偲ぶ会」など一般参列者のためのセレモニーを後日行う場合、事前にご遺族・親族を中心に執り行う葬儀を指します。
家族葬のメリット・デメリットは?
メリット
- 故人とお別れの時間をゆっくり過ごせる
- 参列者への対応軽減
- 参列者の人数、費用などの予測がしやすい
デメリット
- 葬儀後にご不幸を知った方への対応に時間を要する
- 親族のご理解が得られないこともある
- 一般葬より費用負担が大きくなることもある
葬儀費用の相場と内訳
葬儀費用の平均相場とは
208万前後
※「第4回お葬式に関する全国調査」鎌倉新書(2020年3月)より算出
費用内訳
葬儀費用は「葬儀一式費用」「飲食接待費」「宗教者への謝礼」に分けられます。「第4回お葬式に関する全国調査」鎌倉新書(2020年3月)によると、葬儀一式費用の平均は119万1,900円、飲食接待費は65万1,400円、宗教者の謝礼は23万6,900円という結果が報告されています。
しかしこれもあくまで目安です。地域や葬儀社によっても費用は変わるため、あくまで参考程度にご確認ください。

費用内訳表
葬儀一式費用 | 葬儀用具/棺/納棺用品/祭壇費/霊柩車・寝台車/式場料/サービス費用 など |
飲食接待費 | 通夜振る舞い・精進落しの飲食費用/会葬返礼品/香典返し など |
宗教者への謝礼 | お布施(読経料・戒名料)/御車代/御膳料 など |
参列者の人数により変動する飲食接待費の例
御礼品 | 660円×参列者の数 |
通夜料理 | 1,870円×親族の数 |
出立ち/朝食料理 | 1,870円×親族の数 |
精進落し料理 | 4,400円×親族の数 |
香典返し | 11,000円×親族の数 ※費用はあくまで一例です。 |
費用を少しでも抑えるには?
■葬儀社に生前見積もりをとる
葬儀費用をおさえるためには、葬儀社に生前見積もりを取ることが大切です。プラン、会場、安置日数の選択だけでなく、決めなければいけないことや準備しなければいけないことが多くあるからです。
急な準備の場合、見積もりに関する疑問点を解消できないまま話が進んでしまうこともあります。
一部の葬儀社では残念ながら、見積もりにない追加料金などを別途請求している事例もあり、葬儀後にトラブルへ発展することもあります。あらかじめ葬儀社に見積もりを取り、内容や価格に納得した上で葬儀社を決めるようにしましょう。
■インターネット仲介サービス事業者にではなく、葬儀専門事業者へ直接依頼することも検討する
インターネット仲介サービス事業者とは、葬儀申込があれば提携葬儀社へ紹介し仲介手数料をもらうビジネスモデルの事業者を指します。
仲介手数料が発生するため通常よりも割高になることも多く、同じ価格であっても葬儀専門事業者で葬儀を執り行った方が内容も充実する可能性が高くなります。もし葬儀社から見積もりをとる場合は、ためしに葬儀専門事業者へのご依頼も検討してみてください。
■葬儀社の会員制度を利用することも検討する
葬儀社の中には会員価格で葬儀費用が安くなるところもあり、費用をおさえたい場合はこちらを上手に活用することをおすすめします。
ティアの場合、「ティアの会」という会員制度をご用意しています。
入会金をお支払いいただくだけで、会員価格での葬儀プランをご利用いただけます。さらに香典返し等の返礼品も会員価格になるため、大変お得です。
年会費や積立金は不要なため、必要だと思ったタイミングで気軽に入会ができるのも大きなメリットです。
費用と選び方
費用について
前述させていただいた通り、葬儀費用の平均相場は208万円前後。しかし、これはあくまでも平均相場ですので、お客様のニーズやご予算にあわせて費用はもちろん変わってきます。「こういう葬儀にしたい」「この予算内で行いたい」等のご相談はお気軽にお寄せください。
また、詳しくは「料金プラン」ページ、「料金シミュレーション」ページをご覧ください。カンタンにお見積りが可能です。
葬儀社選びのポイントは?
葬儀費用が明確
もしものときは急に訪れます。事前に、費用明細などが提示されないまま葬儀の打合せを進めていくと、請求時のトラブルに発展する場合もあります。
分かりやすい価格体系であること、明確な生前見積もりで安心できる葬儀社を選択することが良いでしょう。
※ティアでは創業時から、分かりやすい価格体系と生前見積もりを積極的に打ち出しています。また、生前見積もりに加え、葬儀に関するあらゆる疑問・不安に、専門スタッフが24時間365日対応しています。
信頼と実績のある会社
葬儀社の考え方や姿勢、スタッフの対応力などを知ることはとても大切。例えば、「参列者への配慮はしっかりしているか」「宗教や、宗派による決まりごとは把握しているか」「トラブルの際は迅速に対応してもらえるか」など、豊富な実績からノウハウが蓄積されているかどうかも、葬儀社を見極めるポイントになるでしょう。
後悔のない葬儀を実現するために、信頼と実績のある葬儀社を選択することをお勧めします。
スタッフの対応
初めて葬儀を取り仕切ることになったとき、色々と分からないことが多く、悩んでしまうことがあると思います。
ご遺族様の気持ちに寄り添い、しっかりとサポートしてくれるスタッフの存在が重要となります。
ティアでは、24時間365日、専門知識のある自社スタッフが対応する体制を整えています。
スタッフは継続的な教育を受けており、サービスの質の向上と均一化に努めています。
アフターフォローの有無
葬儀社の一般的なサポート期間は通夜と告別式ですが、中には葬儀後のフォローまでしてくれる会社も。お墓や仏壇など、葬儀後の供養についても詳しい葬儀社なら、自分で調べて手配するという負担が軽減されます。
※ティアでもアフターフォローとして、仏壇や仏具、墓地や墓石に関する疑問、さらに遺品整理から法事の手配まで専門スタッフがサポート。長いお付き合いができるよう、供養に関するあらゆる相談にも対応させていただきます。